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インタビュー:茨城大学工学部の教授たちの挑戦
 
 
 
先生が取り組んでいる研究テーマとその社会的背景を教えてください。
 
学生達と   この10年、特に注目され研究が進んでいるのは、「パターンコントロールアンテナ」とも呼ばれる「環境適応指向性制御アンテナ」です。
  電波は、障害物のないところではスーッと伝わりますが、障害物があると、ぶつかって飛び散って劣化したり、建物の陰やトンネル内に到達しにくいことは、光の例からも想像できるでしょう。そのように電波環境が劣悪なところでも、アンテナとこれを制御する装置が電波の状況を察知し、その受け方・送り方を制御するのが、「環境適応指向性制御アンテナ」です。
 
  電波は建物や地面にぶつかると、好ましくない方向に飛び散るんですが、このアンテナは、飛び散っているものを好ましい方向に回復・修正させて受信したり、自分の必要な電波だけを選んで受信したりという機能が付加されています。
  なぜそんなことができるかというと、このアンテナは、小さな複数個のアンテナで構成されており、一つ一つのアンテナは劣悪な電波の特性をキャッチしてしまうのですが、複数個で受信し、これらを適切に組み合わせることにより、劣化した電波特性を好ましい特性へと再構成するんです。
  携帯電話の基地局、あるいは無線LANでの実用が待たれていますが、実用化には、規模やコストに対しどのくらいの性能を高めることができるかという問題があります。携帯にも装備したいのですが、コストや規模の点で、まだ難しそうそうですね。もちろん将来的には活躍すると思いますが。
 
先生が近年取り組まれている、「電磁波による地震予知研究」について教えてください。
 
  地震のとき発生する電磁波で地震が予知できるかもしれない――ということを最初に知ったのは、85年、読売新聞の記事でした。以来、頭の片隅でいつも気になっていたんです。まだわからないことが多いのですが、地震のとき電磁波が発生するというその因果関係やメカニズムを明らかにし、電磁波による地震予知に結びつけたいと考え、地道に測定を継続しています。
 
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