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理工学研究科修了生の高橋有真さんの在学中の論文が日本リモートセンシング学会優秀論文発表賞を受賞

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理工学研究科情報工学専攻(外岡 秀行 研究室)出身の高橋有真さんが、5月19日(金)に開催された日本リモートセンシング学会総会において、博士前期課程2年生当時に第61回(平成28年度秋季)同学会学術講演会で発表した論文に対して優秀論文発表賞を受賞し、表彰されました。同賞は、前年度の学術講演会(春季・秋季)において35歳未満の会員によって発表された論文の中から、特に優秀なものを数編選んで表彰するものです。

受賞した論文は「ASTER/TIR画像による油膜の厚さ及び温度の同時推定の試み(3)」という題名で、2010年5月のブンガ・ケラナ3号事故を対象に、海洋流出油の油膜厚さ及び温度を同時推定する手法(前報にて提案)を衛星センサASTERの熱赤外観測画像に適用し、手法の妥当性を評価したものです。

Photo
高橋さん(写真左)と外岡教授(写真右)

受賞論文

タイトル

ASTER/TIR画像による油膜の厚さ及び温度の同時推定の試み(3)

著者

高橋有真、外岡秀行

概要

海洋の油汚染事故では速やかに油の流出状況を把握することが求められます。衛星リモートセンシングはその有効な観測手段の一つです。このうち、熱赤外波長帯を利用する熱赤外リモートセンシングについては、従来、油の表面温度に基づく流出域の把握において活用されてきましたが、私たちは、松井ら(1974)の放射収支モデルに基づいて温度に加えて油膜厚さも同時推定する手法を開発し、前報で報告しました。そして、このたびの受賞論文では、2010年5月にシンガポール海峡で発生したタンカー「ブンガ・ケラナ3号」の海洋汚染事故を捉えたASTER熱赤外画像に対して本手法を適用し、流出油膜の厚さ分布を推定しました。そして、これと流出面積を組み合わせることで海面総油量を推定し、これと現地報告による総流出量から蒸発率を推計して、その妥当性を示しました。本手法の精度は前処理の精度に大きく依存する傾向があるため、それへの対処が課題ですが、将来的には海洋油汚染観測における新たな手段として活用されることが期待されます。

高橋有真さんのコメント

このたびは、第61回日本リモートセンシング学術講演会にて優秀論文賞を頂きましたことを大変光栄に思います。私は大学院の2年間、衛星画像を用いた海上流出油の新しい知見を求めて研究してきました。今回の受賞は、これまで厳しくも熱心にご指導なさった教授の外岡先生、お互いに切磋琢磨した研究室の仲間など、私を支えてくれた方々のおかげだと感じています。研究で培ってきた事を、今後の社会人生活に生かせるようこれからも努めます。

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