学部について
学部長あいさつ
世界へ、未来へ。

科学技術の進歩は新しい仕事を次々と生み出し、工学部出身者のキャリアパスはかつてないほど広がっています。製造業や情報処理、土木などの産業はもちろん、金融や流通、交通、食品、プラントなど、あらゆる分野で茨城大学工学部の卒業生が活躍しています。複雑化する世界、広がる格差、自然の脅威、このような不安に立ち向かい未来を切りひらくためには、しっかりとした技術者教育が大切であると私たちは考えています。
ITは今や生活に欠かせない必須の知識になっています。そこで工学部の全学生が数学と情報処理の基礎をしっかりと学ぶことができるカリキュラムを導入しました。工学部のほとんどの学科が、日本技術者教育認定機構から教育プログラムと体制が世界で通用する技術者の育成にふさわしいと認定を受けており、本学で学ぶことで世界を舞台に活躍する技術者になることができます。
科学技術は急速に進歩すると同時に拡大を続けており、学部の4年間だけでは科学技術のフロントラインに到達することが難しくなっています。茨城大学工学部では、学部の4年間と大学院博士前期課程(修士課程)の2年間を連続的なカリキュラムで学ぶ6年一貫教育を進めています。工学部卒業生の6割以上が大学院へ進学し、最先端の技術の学修と研究を行い、その成果を学会等で発表しています。
より良い技術や製品を生み出すためには、多様な視点・立場の技術者の協力が必要です。そんな思いから、たくさんの企業が女性のエンジニアを採用したいと考えています。私たちも、より多くの女子学生を迎えるために、キャンパスの整備を進めてきました。
高校生の皆さんは、その未来に色々な夢があると思います。茨城大学工学部を皆さんの夢を実現するための、選択肢の一つに加えていただきたいと思います。
工学部概要
茨城大学工学部では,世界的視野で未来に向かってはばたく科学技術を創造する拠点として絶えず前進しながら,工学系専門技術者として,人々と協働して課題解決をめざし,社会の持続的な発展に貢献し,地域の活性化に自ら進んで取り組む,高度科学技術を実践する人材を育成しています。
したがって,工学部において入学者に求める能力・資質は以下のとおりです。- (知識・技能)工学部における専門分野での学修に必要な基礎学力
- (知的関心)工学及びその周辺分野における地域から地球に至るまでの様々な規模での社会の課題に対する幅広い知的関心
- (思考力・判断力・表現力)これまでの学習と生活において,工学について他者と共に課題解決をめざした経験及びそのための基礎的な思考力・判断力・表現力を有していること,あるいはそれらを身に付けたいという意欲
- (主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)これまでの学習と生活において,工学に関して多様な人々とコミュニケーションを取りながら協働して主体的に活動した経験,あるいはそのような活動をしたいという意欲
教育組織の構成
学科及び入学定員
学科 | 入学定員 |
---|---|
機械システム工学科 | 130 |
電気電子システム工学科 | 125 |
物質科学工学科 | 110 |
情報工学科 | 90 |
都市システム工学科 | 60 |
5学科 | 515 ※20 |
組織図
工学部 役職員
2024年4月1日 現在
役職名 | 氏名 | |
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学部長(兼・技術部長) | 乾 正知 | |
副学部長 | 稲垣 照美 宮嶋 照行 鎌田 賢 |
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評議員・副学部長 | 横木 裕宗 小林 芳男 |
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学科長 | 機械システム工学科 | 西 泰行 |
電気電子システム工学科 | 島影 尚 | |
物質科学工学科 | 福元 博基 | |
情報工学科 | 藤芳 明生 | |
都市システム工学科 | 原田 隆郎 | |
工学基礎 | 岡 裕和 | |
領域長 | 機械システム工学領域 | 福岡 泰宏 |
電気電子システム工学領域 | 祖田 直也 | |
物質科学工学領域 | 西 剛史 | |
情報科学領域 | 外岡 秀行 | |
都市システム工学領域 | 平田 輝満 | |
数理・応用科学領域 | 岡 裕和 | |
ビームライン科学領域 | 小泉 智 | |
学部等支援部日立地区事務課長 | 渡辺 敦夫 | |
技術部総括技術長 | 金澤 浩明 |
沿革・歴史
茨城大学工学部および大学院理工学研究科の沿革
茨城大学工学部は、その前身である多賀高等工業学校の創設以来、80年以上の伝統を有しています。日本の技術立国としての成長と発展の歴史は、本学の科学技 術分野における教育と研究の歴史でもあります。この70年間、今日の科学技術を支える数多くの技術者や研究者を世に送り出してきました。その輝かしい歴史 に誇りと自信を持ち、一方では時代の要請に応じてタイムリーに変身しつつ、工学部は発展を続けてきました。
1939年 | 国立多賀高等工業学校創立(機械科, 精密機械科, 原動機械科, 電気科, 金属工業科) |
1942年 | 通信工学科を増設 |
1944年 | 多賀工業専門学校に改称および改組(機械科, 原動機械科, 電気科, 金属工業科, 電気通信科, 舶用機関科(新設)), 工業教員養成所を附設 |
1949年 | 旧制の水戸高等学校, 茨城師範学校, 茨城青年師範学校, 多賀工業専門学校を包括し, 文理学部・教育学部・工学部(機械工学科, 原動工学科, 電気工学科, 金属工学科)の3学部からなる新制国立茨城大学として発足 |
1950年 | 工業短期大学部(機械工学科, 電気工学科, 工業化学科, 電子工学科)を併設 |
1956年 | 工業化学科を増設, 原動工学科を機械工学科に統合 |
1959年 | 精密工学科を増設 |
1964年 | 電子工学科を増設 |
1966年 | 機械工学第二学科を増設 |
1968年 | 大学院工学研究科(修士課程)設置 |
1972年 | 情報工学科を増設 |
1981年 | 建設工学科を増設 |
1990年 | 6学科(機械工学科, 物質工学科, 電気電子工学科, 情報工学科, 都市システム工学科, システム工学科)に改組 |
1991年 | 工業短期大学部を廃止し, システム工学科Bコースを設置 |
1993年 | 大学院工学研究科(博士課程)設置 |
1995年 | 大学院工学研究科(博士課程)を大学院理工学研究科(博士課程)に名称変更 |
1995年 | 大学院理学研究科(修士課程)を廃止し, 大学院理工学研究科(博士課程)に再編成 |
1996年 | メディア通信工学科を増設 |
2004年 | 国立大学法人化 |
2005年 | 8学科(機械工学科, マテリアル工学科, 生体分子機能工学科, 電気電子工学科, メディア通信工学科, 情報工学科, 都市システム工学科, 知能システム工学科)に改組 |
2017年 | 情報工学科 入学定員15名増員 |
2018年 | 5学科(機械システム工学科, 電気電子システム工学科, 物質科学工学科, 情報工学科, 都市システム工学科)に改組, 知能システム工学科Bコースをフレックスコース機械システム工学科に変更 |
2024年 | フレックスコース機械システム工学科 募集停止 |
2025年 | 情報工学科 入学定員10名増員 |