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インタビュー:茨城大学工学部の教授たちの挑戦
 
「人から人への通信を実現するアンテナ技術」
 
鹿子嶋 憲一 教授
メディア通信工学科
 
 
「メディア通信工学」とはどんなことを勉強する分野なのでしょうか。
 
デスク   ひと言で言えば通信を学ぶ学科であり、通信に関連するハードウェアとソフトウェアの両方を学びます。
  授業は大きく分けて、1.情報通信、2.メディアデバイスと回路、3.ヒューマン・インターフェイス工学で構成されています。
  1. 情報通信では、光通信やワイヤレス、コンピュータなど各種ネットワーク
  2. デバイスと回路では、磁気デバイスなどのメモリーや、回路、LSI設計
  3. ヒューマン・インターフェイス工学では、人間情報工学や知能工学などを学びます。
  通信はちょっと前まで、電話と電話の間に線があってというイメージでした。言わば機械から機械を結ぶ通信でした。今われわれが目指しているのは、人から人へのコミュニケーションです。そのためには、<人―電話>、<人―パソコン>という、人と機械の間のインターフェイスが重要と考えているわけですが、そこをうまく作れば、人どうしの意志伝達は、より快適で効率よくなります。私たちが「通信」と定義しているのは、そうした人から人へ至るものであり、ハードウェア部分の通信技術をベースに、人と機械のインターフェイスに着目しながら、人と人の間のよりスムーズなコミュニケーションを実現することが、メディア工学科の大きな課題です。
 
メディア通信工学のなかでも、「アンテナ工学」とはどんな分野ですか。
 
  アンテナ工学は、通信や放送などの無線通信に不可欠な要素です。通信の歴史はアンテナ工学が牽引してきたという見方もできるでしょう。
  通信の歴史を簡単に振り返ると、20世紀の初頭、短波通信による遠距離無線通信やラジオが普及したことにはじまり、第二次世界大戦中はレーダー通信、戦後はマイクロ波通信とテレビの普及、60年代後半の衛星通信、それに続く80年代の衛星テレビ放送開始、1990年代は移動通信と携帯電話の普及、さらに21世紀に入ってワイヤレス・ブロードバンドの登場、携帯電話の高速化、無線LANの普及と、非常にめざましい発展を遂げてきました。それらが実現した背後には、アンテナ工学の進歩があるわけです。
 
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