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インタビュー:茨城大学工学部の教授たちの挑戦
 
「目指すは次の世代に伝える輝かしい未来社会」
 
安原 一哉 教授
都市システム工学科
 
 
「地盤工学」とはどんなことを勉強する分野なのでしょうか。
 
デスク   地盤を構成している土と岩石の力学的性質を調べる学問です。さらに、そうした力学的性質を利用し、建物の基礎部分や、土や岩石でつくる構造物――道路や鉄道の盛土、ダム、宅地などを、いかに安全につくるかを考えます。最近は、環境の保全や修復に、土や岩石の力学的性質をどう利用したらいいかといった研究にも、力が注がれています。
  地盤工学という分野は、土木と建築の両方の分野に必要な基礎領域です。私たちの社会や生活になくてはならない領域なのですが、建物などの構造物と違い目に見えない部分なので、地味な印象があるかもしれません。
  しかし、日本が戦後、壊滅的な状況から、今日のように豊かな社会にまで変貌を遂げられたのは、道路、鉄道、田畑、宅地といったインフラ整備のおかげといっても過言ではないわけです。土木工学が果たした役割は非常に大きかったと思いますね。デザインより機能や耐久性が重視され、最近では経済性も大切な要素になってきています。
 
地盤工学のなかでも、「防災・環境地盤工学」とはどんな分野ですか。
 
  私と小峯秀雄准教授、村上哲講師の3人からなる研究グループ、防災・環境地盤工学研究室では、次の3つの方向性で教育・研究を進めています。
  • 地震のときに生じる液状化のような地盤災害を防ぐ、もしくは減らすにはどういう仕組みが必要か。この「防災・減災」という問題を、自然科学や社会科学、人文科学の枠を越えて考えていこうとしています。
  • 廃棄物のイメージを払拭するため「排出資源」という概念を提案しています。排出資源や廃棄物の有効利用とともに、次世代に影響を及ぼす放射性廃棄物を安全に処分するにはどうしたらいいかを考えています。「環境への負荷の低減と環境の修復」がテーマです。
  • 「温暖化が災害を加速する」と言われるようになってきましたが、地盤災害と環境との間には、どのような関連性があるのか。また、エネルギーと地盤環境問題との間に関連性はあるのか。つまり「災害と環境との間の関連性」についてです。
 
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