茨城大学工学部で、原子力機構による大学公開特別講座を開講
工学部は、7月5日(木)10番教室(E1棟1階)において、日本原子力研究開発機構の「大学公開特別講座」を開催し、教職員・学生及び一般者の39名が出席した。初めに友田陽 茨城大学工学部長から、昨年度に引き続き、日本原子力研究開発機構の研究者を大学に招き、最新の研究開発状況を説明してもらう「大学公開特別講座」の開催趣旨説明があり、企画担当の 横木裕宗 教授から講師の紹介があった。続いて、日本原子力研究開発機構 安全研究センター 機器・構造信頼性研究Gr. 勝山仁哉 研究副主幹より「原子力発電所主要設備の構造信頼性評価に向けた最先端シミュレーション技術」と題した講演があった。原子力発電施設における主な経年劣化事象をはじめ、長期供用された軽水炉機器の構造健全性を確保するための取り組み及び最先端シミュレーション技術について、丁寧な説明がなされた。講演後の質疑応答では講演内容に関する専門的な質疑応答が多かったが、福島原発事故に関する素朴な質問に対しても丁寧に現状を説明していただいた。長時間にわたり学生や教職員から多くの質問がされ有意義な「大学公開特別講座」となった。
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講演の勝山仁哉研究副主幹 | 「大学公開特別講座」の講演風景 |
(日本原子力研究開発機構では、原子力の基礎・基礎分野から実規模技術検証を目指した大型プロジェクトまで原子力の総合的研究開発を行っており、併せて、研究開発活動の現状と成果などについて広く理解して頂けるよう積極的な情報提供として、学生等を対象とした「大学公開特別講座」を実施している。)