工学部・鵜野将年准教授の研究が東電記念財団研究助成に採択
工学部の鵜野将年准教授による研究が、公益財団法人東電記念財団の平成27年度研究助成(一般研究)に採択されました。
この研究助成は、わが国の産業の発展と国民生活の向上に寄与することを目的として、電気・エネルギー関連の研究の助成を行っているもので、このうち「一般研究に対する助成事業」は、電気・エネルギーの産業技術に関わる新たな課題を発掘し、この分野の研究開発・産業化の促進に繋がるユニークな研究を支援するものです。平成28年4月からの1~2年の研究を対象とする平成27年度研究助成では、74件の応募の中から16件が採択され、4月20日に日本工業倶楽部にて研究助成贈呈式が行われました。

採択研究テーマ
再生エネルギーシステムにおいて複数台コンバータの一体化を可能とするマルチポートコンバータの開発
研究内容
蓄電池や太陽電池等の再生エネルギーは電力変換器(コンバータ)を用いて適切に制御を行う必要があり、再生エネルギーを用いた多電源システムではコンバータの台数が増加するためシステムが複雑化・高コスト化する傾向にある。本研究では1台のコンバータで複数の電源を同時に制御可能なマルチポートコンバータの開発を行う。幾つかの汎用的なコンバータを類似の回路部分を共有させることでマルチポートコンバータを導出し、異種の制御手法を駆使することで複数電源の同時制御を実現する。本研究はコンバータの台数削減に着目した試みであり、部品点数削減等と比べてコスト低減効果は顕著であるのみならずシステムの簡素化にも大きく寄与する。
本研究で得られる成果は他の再生エネルギーシステムにも応用可能な波及効果の大きなものであり、その新規性ならびに応用性について評価され採択に至った。
関連リンク
(2016年4月26日)