茨城大学工学部で、原子力機構による大学公開特別講座を開講

  工学部は、７月２０日（水）イノベーションルーム（Ｅ５棟８階）において、日本原子力研究開発機構の「大学公開特別講座」を開催し、教職員及び学生３０名が出席した。

   初めに企画担当の三枝幹雄教授と友田陽茨城大学工学部長から、日本原子力研究開発機構の研究者を大学に招き、最新の研究開発状況を説明してもらう「大学公開特別講座」の開催趣旨説明と講師の紹介があった。

   続いて、日本原子力研究開発機構安全研究センター 中村秀夫 原子炉安全研究ユニット長より「軽水炉事故時の炉心冷却と安全評価」と題した講演があった。安全研究の歴史的経緯をはじめ、軽水炉事故の事例や原子力機構による主な支援実績及び原子炉安全評価と解析手法等の現状について、丁寧な説明がなされた。

   講演後の質疑応答では、福島原発事故に関して長時間にわたり学生や教職員から多くの質問が出された。専門家による解りやすい臨場感のある説明を頂き、日頃の疑問を解消することができ、有意義な「大学公開特別講座」となった。

（日本原子力研究開発機構では、原子力の基礎・基礎分野から実規模技術検証を目指した大型プロジェクトまで原子力の総合的研究開発を行っており、併せて、研究開発活動の現状と成果などについて広く理解して頂けるよう積極的な情報提供として、学生等を対象とした「大学公開特別講座」を実施している。）