平成25年池田幸雄学長年頭挨拶

  明けまして、おめでとうございます。本年もよろしく、お願い致します。

  昨年はいろいろな事があり、多難な年でした。今年は、民主党から自由民主党に政権が移り、政治的にも新しい年になりました。自由民主党は教育を大事にすると云っておりますが、大学教育にはほとんど言及しておりませんので、その方向性は不明です。

  文部科学省は去年6月に「大学改革実行プラン」を作成しましたが、これは産業界からの「グローバル人材等の育成」の強 い要請と、財務省からの「膨大な国家財政の赤字」の縮減圧力とが基本にあって、国家戦略会議の議を経た政治主導の結果でした。今後とも、産業界の要請も財 務省の圧力も変わらないので、政権が代わっても、この従来の大学改革の方向性は変わらないと思われます。この「大学改革実行プラン」は既に走り出してお り、学部ミッションも進行中です。医学部ミッションは、文部科学省ヒアリングが峠を越し、現在教育学部ミッションの文部科学省ヒアリングが始まっておりま す。工学部ミッションも近いうちに開始する予定です。平成25年度には他の3学部のミッションが対象になります。すべてが予定どおりに進んでいます。

  本学は、平成27年度を目指して独自の「大胆な大学改革」を実施する予定で、今年はその「改革元年」に当たります。本学の教職員の一層の努力と英知を結集してこの大学改革を推進して参りたいと考えています。 本学の教育改革では、「21世紀の激動する世界で活躍する創造的・総合的・弾力的なグローバル人材の育成」を積極的に推進して、社会からの強い要望に応える事が重要で、本学教員のご理解・ご協力をお願いしたいと思います。 附属学校園では、新政権のマニフェストによると「学校におけるいじめ問題」が注目されていますので、是非、この件に関して特段の配慮をして頂きたいと思います。 事務系職員にもお願いがあります。職員自身が大学改革の内容を十分に理解して納得する事が重要です。特に、部課長には、所属する職員に問題点を分かりやすく説明し、互いのコミュニケーションを心掛け、職員間の意思疎通を図る事が大切です。

  最後になりますが、本学の「大学改革」を乗り切るべく、全員一丸となって頑張って頂きたいと思います。全教職員の一層の奮闘を期待いたしまして、年頭の挨拶と致します。