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工学部・車谷 麻緒 准教授と大学院生らが応用力学論文賞を受賞

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工学部都市システム工学科の車谷麻緒 准教授らの研究グループによる論文が、土木学会の応用力学論文賞を受賞しました。

この賞は、公益社団法人土木学会が発行している「土木学会論文集A2(応用力学)」の特集号に掲載された論文の中から、応用力学における学術、技術の進歩発展に寄与し、独創性および将来性に富む最も優秀な論文に授与されるものです。

車谷准教授らの研究グループは、鉄筋コンクリートに発生するひび割れの3次元幾何形状を再現可能な数値解析手法を用いて、実験で得られている塩化物イオン濃度を定量的に評価できることを示しました。

5月21日に京都大学吉田キャンパスで開かれた同学会第20回応用力学シンポジウムにおいて、授賞式および受賞記念講演が行われました。

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授賞式の様子

受賞論文

車谷麻緒、小林賢司、安藏尚、岡崎慎一郎、廣瀬壮一

「損傷モデルによる内部ひび割れを有する鉄筋コンクリート中の塩化物イオン濃度の定量的評価」

研究内容

鉄筋コンクリートに発生するひび割れのなかには、鉄筋の近傍から発生し、部材表面には現れない「内部ひび割れ」が存在することが知られています。内部ひび割れは構造物の力学性能には直接影響は少ないものの、鉄筋に直接通じているため、水や塩化物イオンが内部ひび割れを通って鉄筋に伝わると、鉄筋の腐食を早めてしまい、構造物の耐久性に悪影響を与えます。

本論文は、ひび割れの3次元幾何形状を再現可能な数値解析手法を用いて、鉄筋まわりに形成する「内部ひび割れ」の3次元幾何形状を再現し、内部ひび割れを有する鉄筋コンクリート中の塩化物イオンの拡散シミュレーションを行い、実験で得られている塩化物イオン濃度を定量的に評価できることを示したものです。内部ひび割れは多くの構造物に存在しているにもかかわらず、内部ひび割れに着目した研究は過去にほとんど例がなく、内部ひび割れの3次元幾何形状を忠実に再現し、鉄筋コンクリート内部の塩化物イオン濃度を定量的に評価したことは、当該分野において画期的な成果といえます。加えて、本論文で提案されている方法は、塩化物イオン濃度の評価だけでなく、ひび割れに関連するコンクリートの諸問題に幅広く応用可能であり、有用性・汎用性にも富んだ方法となっています。

関連リンク

車谷麻緒 准教授のプロフィール

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